あとがき
本作『遙かなる星々の彼方へ』をお読み下さりありがとうございます。
あとがきなんて偉そうに、と我ながらと思わないでもないですが、意外とあとがきを書くというのは楽しいことなのでつらつらと書いていきます。しばしお付き合いください。
まず、お読みいただいてわかる通り、本作は作者の他作品『聖なる剣を持つ者』のキャラを使ったものです。別にスター・システムを気取るつもりはなく、単に新たなキャラクター(名前・人物設定)を考えるのが面倒だった、というのが一番大きな理由です(もっとも物語は両者同時期に出来てましたが)。
そうして『聖なる』で不遇だったヒロインズ、コスたん、クロりん、アニエっちゃんの3人を中心に話を進めようと考えました。ですが結果はご覧の通り。殊にアニエッタはあまり活躍しませんでしたね。不憫な娘です。
『聖なる』は元ネタがあって竹宮恵子先生の『イズァローン伝説』ですが、『遙かなる』にも下敷きにした作品があり、『宇宙戦艦ヤマト』と『銀河英雄伝説』です。まあ、おわかりでしょうが。
『ヤマト』と『銀英伝』を自分なりに書いたらどうなるか(もちろん2次創作ではなく)というのが本作の発端です。
「俺Tueee」にする気は初めからありませんでした。無双である「根拠」がでっち上げられなかったので。これ無しだと薄っぺらな物語になるというのが作者の持論でして、根拠がしっかりしていれば「俺Tueee」でもかまわないと考えています。もっとも自分で書く機会はおそらく訪れないでしょうけど。
本作を書く際、最新の物理理論と技術を可能な限り盛り込もうと考えました。一応、ハードSF的なものを目指したので。
ですがこれがしんどかった。内容を自分で理解するまでが大変でしたので。なのでツッコミはご勘弁下さい。もう完結したことですし。
ちなみに国立研究開発法人・科学技術振興機構の「サイエンス・チャンネル(
https://sciencechannel.jst.go.jp/)」はよく参考にさせていただきました。興味のある方は一度覗いてみて下さい。結構面白いです。
途中いくつか3DCGを挿絵代わりに挿入しましたが、これは「Autodesk 123D Design」というフリーソフトを使って作成しました。
元々学生の頃アニメを作ってました。その当時は原画を描き、動画を起こし、セルにトレースし、8mmのフィルムでコマ撮りという、昔ながらのセルアニメでした。背景を描いたり特殊効果の透過光とか研究しました。
なので本作もマンガかアニメにしたかった。ですが実は絵が壊滅的に下手くそなので諦めていました。
ところがこの「Autodesk 123D Design」は基本が3DCADのソフトなので以外と扱いやすかった。ということで挿絵を入れました。
「Blender」や「Sculptris」も試してみたんですが、こちらは難しかった。もっとも人物のような複雑な曲線が多い場合には「Sculptris」の方が楽に作れるようですが。作者の場合、思い通りにできなかったので早々とギブアップした次第です。
できれば砲塔が回転して荷電粒子砲を発射するところとか、発進バレルから艦載機が発進するシーンなんかはgifアニメにしてみたかったですね。ただ「Autodesk 123D Design」で作成したCGを「Photoshop」で加工するという作業は、以外と時間がかかるのでちょっと無理で諦めました。
本作のパート2やスピンオフを書く気は今のところありません。ある程度の話はできてますし相変わらずの設定厨なのでネタは色々とありますが、更新の止まってる作品が色々とありますので。特に『聖なる』は早く再開しないと、と思っておりますし、書きたい新作もありますので。
『聖なる』の序章第1話をノクターン・ノベルズ(小説家になろうグループ)に公開したのが2011年の12月末。つまり人様に拙作を読んでいただくようになって丸5年になります。
その間紆余曲折はありましたがいまだに書いてますね。今後も書き続けると思います。
お時間と興味のある方は今後もお付き合いください。よろしくお願いします。
ありがとうございました。